梅雨時の不調、痛みの正体について
もうすぐ梅雨入りしそうですが、今年の梅雨は雨が少なくなりそうだと今朝の天気予報で言っていました。そのあとの猛暑が怖いですね・・・。
さて、雨が降る時に痛む「天気痛(気象痛)」とよばれる症状について簡単ですがご紹介します。
天気が悪くなる時は、気圧が低下します。
外気圧が低下すると、標準の1気圧(1013ヘクトパスカル)で均衡を保っている細胞内部で対抗圧力が起きてミクロレベルで膨張します。当然見た目に膨らむほどの膨張ではないので、体がふくらんで見えるほどのことはありませんが(笑)
膨らんだ細胞に神経が圧迫されて神経痛が起きるといいます。
また、耳の奥にある「内耳」で低気圧を感知するとノルアドレナリンが分泌され、さらにヒスタミンという、アレルギー反応や炎症、痛みを発現する物質が分泌されます。
これが痛みや不調の原因です。
また、梅雨時の湿度も影響します。湿度が高いと発汗がスムーズにならず、身体の水分代謝が悪くなってむくみ、血液の循環が悪くなり疲労物質の蓄積、発痛物質の代謝不全につながります。
さらに、女性は男性に比べて気圧低下時の体調不良を起こしやすいと言われます。私は男なので実感できませんが、多くの患者様や身の回りの女性からお話を聞くと確かにそのような傾向があります。花王の調査によると6割の女性が梅雨時に体調の不調を感じ、2割が梅雨の期間約2か月ずっと体調が悪いと感じているそうです。
女性はホルモンバランスが変わりやすいという事情があることが大きな理由です。
大事なのは解決法!
どうすりゃいいの?ってことですが
痛みの原因物質を血流をよくして代謝させてしまえばいいんですね。
①20分程度の入浴
②ストレッチやマッサージ、体操
③20分~30分のウォーキングまたは自転車運動
症状が重くて、薬を飲むのに抵抗のない方は「車などの酔い止め」が効果あると知り合いのお医者さんに聞いたことがあります。
(お薬の服用については医師や薬剤師に相談してください)
ということです。
以下参考までに、「健康と気候に関するアンケート」調査のグラフです。
調査対象:全国の40~60代の一般生活者と慢性疾患患者1168名
調査年:2004年
調査機関:テルモ株式会社、立正大学、国土環境株式会社

