夜間痛はなぜ起こる?
四十肩・五十肩の特徴的な症状に『夜間痛』(正確には夜間自発痛)というのがあります。
文字通り、夜になると肩が痛む症状です。
ではなぜ痛むのか?
専門的な話になりますが、
夜間痛の主な原因として、肩甲下圧の上昇が考えられます。
肩甲下圧が上昇する原因として、腱板炎、烏口肩峰靱帯の肥厚、肩峰下滑液包と腱板の癒着、腱板の攣縮・浮腫・短縮,Rotater interval(烏口突起外側の肩甲下筋腱と棘上筋腱の間隙=腱板疎部)・SGHL(上関節上腕靭帯)の拘縮が考えられます。
その中でも、肩峰下滑液包と腱板の癒着、腱板の攣縮・浮腫・短縮,Rotater interval・SGHLの拘縮は理学療法で改善できます。
夜寝ているとき、身体を休めているときは自律神経の副交感神経が優位に働き、リラックス状態になります。
しかし肩甲下圧が上昇していると、痛めている肩への刺激は休みなく続きます。身体は休めていても、肩にだけは個人プレーで神経を刺激し続けているのです。
原因がわかっていても痛いもんは痛いです。
・夜寝ていると痛くなるし、
・寝返りを打つだけで痛むので夜中に目を覚ましてしまう事もしばしばで寝不足
・1・2か月毎晩痛むから本当に治るのか不安で仕方がない
・なんだか肩の動きも悪くなってきた
等々
じゃあどうするの?ということですよね
治療しましょう。
当院では動きの改善、夜間痛を軽減させる為の手技療法や運動療法、電気療法、超音波療法等、理学的な治療法を行っています。個々の症状に合わせて治療法を構成します。
無理やり動かしたり、ボキボキ鳴らすといった治療は行っていません。心地よい刺激がある程度で改善していきますので安心してご来院ください。
治療はこじらす前に始めた方が回復も早いです。
肩の動きを改善する、自分でできる運動療法とその開始時期などもアドバイスします。
湿布だけでは良くなりません。
自然に放っておいたら余計悪くなるか、何年も固まったままになってしまうかもしれません。
症状や患っている期間にもよりますが、数回の治療でかなりの改善をみる事もあります。
なんとなく五十肩と思っていたら、実は違う事もあります。
まずはお気軽にご相談ください。